恋愛×心理学

聞き上手な男はモテない?恋愛を成就させる「聞く力」とは?

聞き上手な男性がモテるかモテないかを解説した記事のアイキャッチ画像
attakai
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彼女の話を真剣に聞いているのに、なぜか友達止まり…

デートの時はいつも相手の話を聞くように心がけているのに、二回目に繋がらない…

こんな経験はありませんか?

恋愛の世界では、「聞き上手な男性はモテる」という言葉をよく耳にします。しかし、一方で「話を良く聞くのにモテない男性」も存在します。

この差は何なのでしょうか?

結論から先にお伝えすると、それは「聞く力」の差です。

私自身、恋愛において、「女性の話をよく聞くことが大切」というアドバイスをよく聞き、実際に一生懸命相手の話を聞くようにしてきました。

でもモテるということはなかった…

そのとき、この疑問を解決したのが、聞き上手な友人です。

その友人を観察し、真似することで、相手と深い話ができるようになりました。

なんと、多くのお悩み相談を受けるまでに!

この記事では、そんな私の経験からモテるための「聞く力」の身につけ方を解説します。

この記事を読むと、モテる聞き上手の秘訣が理解できますので、ぜひ最後まで読んでください。

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「聞き上手はモテない」と言われる理由とは?

驚く聞き上手な男性

でも、「聞き上手な男性はモテない」という人もいるけど…

「聞き上手な男性はモテない」という主張には、いくつかの根拠があります。

ここでは、その主な理由として次の3つを詳しく解説します。

「聞き上手な男性はモテない」理由
  1. 異性としての価値が伝わらない
  2. 友達止まりで終わる
  3. リーダーシップ不足を感じる

異性としての価値が伝わらない

恋愛の大原則として、女性が恋愛感情を抱くのは、「生殖本能」と「生存本能」からです。

具体的には、「子どもを産み、育て、子孫繁栄ができるということ(生殖本能)」や「自分が生きていくのに必要な存在であること(生存本能)」を感じたら、恋愛感情を抱くということです。

その本能を刺激するポイントは、次の2点になります。

  • 優秀な遺伝子を持っていること
  • 良い父親であること

これらのポイントのうち、女性が「恋愛対象になるかどうか」という点でまず最初に判断するのは、「優秀な遺伝子を持っているかどうか」です。

聞き上手になることで、確かに「優しさ」や「思いやり」といった価値は伝わるかもしれません。しかし、それは良い父親になる素質のアピールであり、恋愛感情を抱かせるには、まずは優秀な遺伝子を持っていることを魅力的に感じてもらわないといけません。

そのため、聞き上手なだけでは、恋愛の対象に見られない場合があるのです。

友達止まりで終わる

聞き上手な男性で魅力的に感じたとしても、友達止まりの場合もあります。

聞き上手の男性は女性にとって話しやすく、親密性が高い相手ですが、それは必ずしもロマンチックな関係につながるわけではありません。

むしろ、良い友達として見られてしまい、恋愛対象から外れてしまうリスクがあるのです。

これは、「聞き上手」が相手にとっての「心地よい存在」にはなれても、「恋愛感情を抱く対象」になれない場合があることを示しています。

リーダーシップの欠如

多くの女性は、ある程度リーダーシップを持った男性に惹かれる傾向がありますが、聞き役に徹しすぎると、関係をリードする姿勢が見えにくくなります。

そして具体的に、リーダシップとは「物事を決定し責任をとる」ことです。

「女性がリーダシップを持った男性に惹かれる理由は」というと、女性は男性よりも肉体的に力が弱く、危険にさらされる機会が多かったため、自分を守ってくれる強い男性をパートナーに求める本能があるからです。

また、集団内で地位が高い男性をパートナーにしたほうが良い生活環境が得られたり、食料確保が有利となるなど、自分や子どもの生存確率が高まることも本能的に理解しています。

近年は女性の社会進出も進み、女性も社会的地位や経済力で不利な立場に置かれることも少なくなりましたが、この本能があるがゆえに「リードしてくれる男性はかっこいい」と無意識レベルで感じてしまいます。

ですので、常に相手の意見を聞くだけでは、この面でのアピールが弱くなってしまうのです。

やっぱり必要な「聞く力」

よく聞く女性

じゃあ、やっぱり聞き上手であってもモテないってことだね…

ここまで「聞き上手はモテない」理由を解説しましたが、だからといって「聞く力」が不要だというわけではありません。

むしろ、適切な「聞く力」は恋愛関係を築き、維持する上で非常に重要になります

その理由は次の2つです。

  1. 現代社会では特に「聞く力」が重要だから
  2. 「聞く力」が存在感を高めるから

それぞれ具体的に解説します。

現代社会では特に「聞く力」が重要だから

現代社会では、スマートフォンの普及により「つながっている孤独」が増えています。

SNSで常に誰かとつながっているように見えても、実際には深い人間関係を築けていない人が多いんです…

特に女性は人とのつながりを求める傾向が強く、この「つながっている孤独」をより強く感じやすいんです。

実際に内閣官房が行った「令和5年度人々のつながりに関する基礎調査」によると、20代女性の47.5%、30代女性の45.5%が「孤独を感じる」と回答しています。

人々のつながりに関する調査結果

この数字は、若い女性の約半数が孤独感を抱えているという深刻な現状を示しており、その孤独感を解消するために、会話は重要な役割を果たすのです。

引用:内閣官房「令和5年度人々のつながりに関する基礎調査

現に、コロナ禍の間、週に数回、数分間会話をするだけで孤独度が減少したという研究の結果もあります。

このような社会状況の下では、真摯に耳を傾けてくれる男性の存在は非常に貴重なものであり、適切な「聞く力」を持つ男性は、この社会的なニーズに応えることができるということです。

「聞く力」が存在感を高めるから

「聞く力」は、あなたの存在感を高めます。

というのも、人間関係が破綻する原因の多くは、相手の話を聞かないことから始まるからです。

アメリカの心理学者ジョン・ゴットマンの研究によると、夫婦が離婚するかどうかを予測できる因子の一つに、「相手の話を聞かない」ということがあるとされています。

ですので、恋愛においてもまずは聞くことで相手を認め、それによりあなたの存在感を高めていくという作業が必要となります。

そして、聞き上手であれば、その過程において存在感を高めているスピードを早めることができるでしょう。

聞き上手な男になるための4つの「○○しない」

ストップサイン

その「適切な聞く力」を身につけるにはどうすればいいの?

先ほど紹介したゴットマンの研究では、幸せな夫婦の会話の特徴も調べています。

その特徴とは、「相手の感情に気づき、共感できている」ということ。

このことは、「聞くこと」は単に相手の言葉を耳に入れるだけでなく、その背景にある感情を理解し、共感することまでを含むということを示しています。

それを一言で表したのが「傾聴」です。

傾聴とは、単に話を聞くだけでなく、相手の話に共感し、理解しようと努めること。

ここでは、そんな傾聴に重要なポイントの「4つのしない」を解説します。

傾聴のための4つの「しない」とは?
  1. 否定しない
  2. 比較しない
  3. アドバイスしない
  4. 自分の話をしない

否定しない

それは違うよ!

そんなの大したことないよ!

このような言葉を使うのは避けましょう。

これらの言葉は、相手からすると否定と捉えられ、否定されると人は防衛的になり、本音を話さなくなります

ですので、その代わりに、

なるほど、そう感じたんだね!

そういう見方もあるんだね!

といった受容的な言葉を使いましょう!

カウンセリングの世界でも、クライアント中心療法を提唱したカール・ロジャーズは、「無条件の肯定的関心」という概念で、相手の話を否定せず、「なぜそのようになったのか」、その背景を肯定的な関心を持って聴くことが重要であるとしています。

ですので、相手の話に賛同できない場合であっても、否定するのではなく、まずは相手の話を理解しようと努めるようにしましょう。

比較しない

比較する発言は、相手の経験や感情の独自性を否定してしまう可能性があります。

例えば、

私の時はこうだった…

〇〇さんの時はこうだったよ!

などの発言は、自分や他人の経験と比較しており、相手からすると否定と捉えられます。

また、比較により話の主役が相手から自分に移ってしまいます。

そうなると、相手は満足感を得られず、好感を持たれることもありません。

ですので、相手のことをありのまま受け入れ、比較せずに、相手の経験をユニークなものとして受け止めるようにしましょう。

アドバイスしない

すぐにアドバイスをしたくなる気持ちはわかりますが、求められていないアドバイスは控えるようにしましょう。

この差が生じる理由は、男性と女性では会話に求めるものが違うからです。

簡単に言うと、男性の脳は「問題解決型の脳」であり、女性の脳は「共感型の脳」だということです。

これには個人差があるため、すべての女性に当てはまるというわけではありませんが、このことを知るだけでも女性心理に対する理解が深まります。

実際に、多くの男性はアドバイスをしすぎます。ですが、実は女性は「ただ聞いてほしい」だけということが多くあります。

例えば、

紙で指を切っちゃった

と言われたときに、

絆創膏を貼ろう。

病院に行こう

とアドバイスするのではなく、

痛かったね

などと感情に寄り添う言葉をかけると相手を満足させることができます。

自分の話をしない

相手の話を遮って、「でも」「だけど」「それより」などと自分の話を始めるのは避けましょう。

これは相手に「あなたの話は重要ではない」というメッセージを送ってしまうことになります。

会話の主役は相手であることを忘れずに、自分の話は最小限に抑えるようにしましょう。

具体的には、自分のことについては基本的に、聞かれたら話す、聞かれてないことは話さない、というぐらいがちょうど良いです。

聞き上手な男になるための4つの「○○する」

オッケーサインをする女性

傾聴のためにしたほうが良いことはないの?

次に、傾聴を生かすためのテクニックとして、「4つのする」についても紹介します。

傾聴のための4つの「する」とは?
  1. 共感する
  2. 相槌をする
  3. 勇気づけをする
  4. 笑顔をする

共感する

会話中は常に相手の感情の動きに意識を向け、その気持ちに共感するようにしましょう。

つらかったね…

がんばったね!

など、共感の言葉を適切に使うことで、相手は理解されていると感じます。

アメリカの心理学者ジョン・ゴットマンの研究でも、幸せなカップルの特徴として「相手の感情に気づき、共感する」ことが挙げられています。

ですので、共感は恋愛関係を深める上で非常に重要なスキルになります。

「モテるための共感力」については別の記事で詳しく解説していますので、共感力を身につけたい場合は、ぜひこちらもチェックしてください。
共感力がない男は恋愛で失敗する!その理由と解決策を心理学的解説

相槌をする

うなずきや「そうなんだ」「なるほど」といった反応は、相手に「聞いてもらえている」と感じさせます。

さまざまなコミュニケーションに関する研究において、相槌は会話の継続にとても重要であることが指摘されているんです。

ただし、単純に相槌を打つだけでなく、適切なタイミングで様々な種類の相槌を使うことで、より話しやすい環境をつくることができます。

例えば、

  • 「へー!」(驚き)
  • 「そうなんだ」(理解)
  • 「なるほど!」(納得)
  • 「すごいね!」(称賛)

など、状況に応じて適切な相槌を選ぶことが大切です。

最初は意識的にうなずくことから始め、徐々に様々な相槌を使えるよう練習しましょう。

相槌は鍛えることができるスキルです!

勇気づけをする

先ほども解説しましたが、女性に対してのアドバイスは厳禁です。ですが、考え方の根本が違うので、男性にとっては難しい側面もあります。

そこで、アドバイスになるにしても、「勇気づけを行なう」という気持ちで会話をするようにしてください。

すると自然とゴールが解決でなく勇気づけになるため、否定ではなく肯定になったり、相手の話の良い面に目がいくようになります。

アドラー心理学でも、勇気づけは人間関係を改善する鍵だと考えられています。

っして、勇気づけの具体的な方法として、以下のようなものがあります。

  • 具体的な行動を褒める:「この部分をよく考えているね」
  • 努力を認める:「こんなに頑張ったんだね」
  • 成長を指摘する:「前よりずっと上手くなったね」
  • 可能性を示す:「きっとうまくいくよ」

また、

それ、純粋にすごいね!

大変だけど、よく頑張ってるね!

など、共感や相槌ともあわせて相手を勇気づける言葉をかけるとより効果的になりますので、ぜひ実践してみてください。

笑顔をする

笑うことや笑顔は、人を惹きつける強力な力があります。

心理学の研究によると、笑顔は「ミラーニューロン」という脳の仕組みを通じて相手にも伝染し、良好な関係構築に役立つとされています。

実際に恋愛においても、見た目よりも笑顔に魅力を感じるという研究結果もあります。

ある研究では、同じ人物の写真でも笑顔の写真の方が魅力的に評価されることが示されています。

もちろん、相手の話の内容によっては笑顔を控えるべき場面もありますが、基本的には笑顔で接し、話しやすい雰囲気を作りましょう。

笑顔が恋愛感情にもたらす具体的な効果については、別の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひチェックしてください。
笑うだけで恋愛感情を高める!笑顔の効果を解説【心理学・脳科学】

まとめ(恋愛を成就させる「聞く力」とは?)

聞き上手な男性と話をする女性

「聞き上手な男はモテない」という言葉は、一面の真理を含んでいますが、それは「聞く力」が不要だということではありません。

むしろ、適切な「聞く力」は恋愛関係を築き、維持する上で非常に重要なのです。

そして、傾聴のための4つの「しない」と4つの「する」を意識して実践することで、あなたの「聞く力」は格段に向上するはずです。

傾聴のための4つの「しない」とは?
  1. 否定しない
  2. 比較しない
  3. アドバイスしない
  4. 自分の話をしない
傾聴のための4つの「する」とは?
  1. 共感する
  2. 相槌をする
  3. 勇気づけをする
  4. 笑顔をする

これらのテクニックを使って、相手との信頼関係を深め、より豊かな恋愛関係を築いていってください。

また、傾聴のスキルは恋愛関係だけでなく、友人関係や仕事上の人間関係など、あらゆる対人関係で活用できますので、このスキルを身につけて素敵な人生を手に入れてください。

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ABOUT ME
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atta-kai
認定心理士/元公務員/心理学ブロガー
学生時代に心理学を学び、様々な場面で自らを実験材料にして臨床実験を行いました。
そのときの実験結果やその後出会った「進化心理学」や「脳科学」をもとに、「ココロをうごかす」方法を発信します。
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