共感力がない男は恋愛で失敗する!その理由と解決策を心理学的解説
女性に共感を示しているけど、相手にされないのはなぜ?
実はそれ、間違った共感かもしれません。
共感力がない男性の「共感」は、してるつもりだけのことも…
私も共感力がないほうで、同じ悩みを抱えていました。
しかし、心理学や脳科学の中で「共感」というものを学ぶうち、共感の本質や男女差等が理解でき、今では共感力を仕事の武器の一つにしています。
この記事では、そんな私が考える共感力について、解説します。
この記事を読んで、恋愛で必要な共感力を身につけてください。
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なぜ共感力が必要なのか?
共感とは、他人の気持ちや感じ方に自分を同調させる資質や力を意味する。すなわち、他人の感情や経験を、あたかも自分自身のこととして考え感じ理解し、それと同調したり共有したりするということである。その結果、ヒトは他人のことをより深く理解することができる。
恋愛において、共感力は非常に重要です。
なぜなら、「共感力はコミュニケーションの基礎」であり、共感は人間関係を作る上で、重要な役割を担っているから。
というのも、共感がないと、人は因果関係を理解したり、社会的な問題解決や人間関係を良くすることができないんです。
共感力があったから、ヒトは社会性を獲得し、生存競争を勝ち抜けたんです
このように、共感力は、人類が進化するのに必要だったため、今でも人の心には、「共感力を評価するしくみ」が備わっています。
男性は共感力が低い傾向がある
共感には、主に次の2つのホルモンが関係します。
- オキシトシン
- テストステロン
「オキシトシン」は共感を生むホルモンで、「テストステロン」は共感を阻害するホルモンです。
このうち、テストステロンは男性は女性よりも分泌が多く、その量はなんと60倍から100倍!
なぜそんなに男女差があるの?
男性の方がテストステロンの分泌が多い理由は、「そのほうが種を残しやすかったから」です。
「食料を獲得するための競争」「生殖可能な女性を獲得するための競争」など、生きて遺伝子をつなぐためには、男性は競争心があるほうが有利だったということです。
その結果として、男性は女性よりも共感力が低くなったと考えられます。
共感には2種類ある
あまり知られていませんが、共感には大きく分けて「情動的共感」と「認知的共感」の2種類があります。
「情動的共感」とは、一般的に考えられている「共感」のことで、他者の感情を理解し、その感情を共有すること」です。
「認知的共感」とは、「他者の感情の背後にある精神状態(思考など)と関連させて理解すること」で、「メンタライジング」とも呼ばれています。
「泣いている女性」に対しての2つの共感について、具体的な例を示すと以下のようになります。
「情動的共感」と「認知的共感」は、両方がバランスよく備わっていると、より健全な人間関係が築けます。
ですが、人によっては「情動的共感」は得意だけど、「認知的共感」は苦手というように、この2つの共感には得意不得意があります。
共感がうまく伝わらない場合、この「情動的共感」と「認知的共感」のバランスが悪い可能性があります。
共感力を身につける
どうやったら共感力は身につくの?
共感力を身につけるには、次の5つの方法が効果的です。
- 自分の共感の心理的傾向を知る
- 感情を観察しながら話を聞く
- 人は自分とは違うことを理解する
- アドバイスではなく勇気を与える
- 「負けるが勝ち」の精神で臨む
それぞれ具体的に解説します。
自分の共感の心理的傾向を知る
まずは、あなたの「情動的共感」と「認知的共感」の得意さと不得意さを知り、自分の共感の傾向を理解する必要があります。
自分の共感の傾向が理解できれば、その部分を意識して相手と接することができます。
私は情動的共感が弱いという傾向があったので、相手を観察することを意識しました
自分の弱点を知り、それを意識的に補うことで、相手にも共感を感じてもらえるでしょう。
感情を観察しながら話を聞く
相手の話を聞くときは、その人の感情をしっかりと観察することが大切です。
感情を読み取ることができると、「それはうれしいね」というような感情についての相槌ができ、自然と共感が深くなります。
楽しそうに話すから、この話のこと、好きなんだろうな…
この話題のとき、ちょっと悲しそう…
何かあったのかな…
相手の表情や声のトーン、言葉遣いなどに注意を払い、感情にも目を向けるようにしましょう。
人は自分とは違うことを理解する
人はそれぞれの価値観や考え方、感情を持っています。
そんな当たり前のことですが、相手との関係性の中でついつい忘れて「自分の判断が一番正しい!」と考えてしまいがちです。
アドラー心理学でも、
という教訓があります。
人は自分とは違うということを常に念頭に置き、相手の考え方を尊重する姿勢を忘れないようにしましょう。
アドバイスではなく勇気を与える
アドバイスは共感ではありません。むしろ否定と捉えられる場合もあります。
また、男性脳と女性脳の違いの話などで、
そんなこともよく言われますが、女性との何気ない会話の中でも「解決」したがる男性は多いです。
私もめちゃくちゃアドバイスしてました…
自分のことを今ふりかえると、「解決策」を示すことで「自分を表現しよう」「自分の存在感を見せよう」としていたように感じます。
でも、実際、女性はそんなアドバイス不要で、「ただ聞いてほしい」だけという場合がほぼ全部でした。
そこで、私が導き出した解決策は、「どうやったら相手を勇気づけられるか」という視点から話を聞くということです。
この方法の良いところは、次のようなことがあります。
- ゴールが解決でなく勇気づけになる
- 否定するのではなく肯定になる
- 相手の話の良い面を見つけようとする
勇気づけを嫌がる人はほとんどいませんので、ぜひ試してみてください。
「負けるが勝ち」の精神で臨む
男性は、競争心に火がつくと、何事につけても張り合ってしまう場合があります。
しかし、それでは共感を感じてもらえることはまずありません。
そのため、「負けるが勝ち」の精神も大切です。
相手の意見や考えに対して柔軟に対応することで、より良い関係を築くことができます。
よろこんで下手に出られる人からは、包んでもらえる器の大きさを感じる!
まとめ
今回紹介した2つの共感である「情動的共感」と「認知的共感」の強弱は、遺伝的な影響が強いともいわれています。
そのため、どうにもできない部分があるのは事実ですが、私は先ほど説明した「共感力の身につけ方」を意識し、相手とコミュニケーションをとることで、共感力がある部類に入ることができました。
- 自分の共感の心理的傾向を知る
- 感情を観察しながら話を聞く
- 人は自分とは違うことを理解する
- アドバイスではなく勇気を与える
- 「負けるが勝ち」の精神で臨む
女性が「彼氏や旦那に求めるものは?」というアンケートで必ず上位に「誠実さ」や「優しさ」がランクインしますが、実は女性の中には「共感力」のことを指して「誠実さ」や「優しさ」と回答している人も多くいます。
共感力がある男性はそれだけモテるということです。
また、女性が求める「誠実さ」や「優しさ」については、別の記事で解説していますので、こちらもご覧いただくと女性の心理がさらに理解できると思います。
「女性が求める「誠実さ」「優しさ」とは?男性が知っておくべき本当の意味」
近年はSNSの発展などで承認欲が強い時代。共感力はコミュニケーションが必要な場面では、必ず武器になりますので、ぜひ私の経験を参考に共感力を武器にして、恋愛やビジネスでポジティブな結果を出してください。