サブスクはやめた方がいい？心理学から検討ポイントを整理

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サブスク、どうしようか迷いますよね？

そのサブスクサービスのメリットと、それに見合ったコストかどうかが検討ポイントです。

つまり、「いつもの購入」と違いはないんですが、サブスクは分割払いのような要素があり、それが判断を難しくしています。

また、申込時や見直し時には、サブスク特有の無意識的な「心のクセ」も働きます。

「サブスク、どうしよう？」と考えている最中にも働いている「心のクセ」。これは、行動経済学の認知バイアスというものですが、この「心のクセ」があなたを損する方向への判断に導くことも…。

ですので、サブスクを考えるときは行動経済学のことも理解しておいた方が良いです。

私は会社員時代に行動経済学に出会い、その面白さに取りつかれ、勉強を重ねた結果、今では「行動経済学オタク」と化しています。

そんな私が、あなたが損をしない適切な判断をするために、サブスクについて考えるべきポイントを以下のとおり整理しました。

あなたが迷っているサブスク、申し込むべきか、続けるべきか、やめるべきか。この記事を読めば、客観的に判断できますので、ぜひ最後までご覧ください。

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サブスクのメリットから「やめたほうがいいか」を考える

サブスクリプションサービス、通称「サブスク」は近年大きく成長し、音楽、映画、書籍、さらには食品や日用品まで、さまざまなジャンルでサブスクが提供されています。

それだけ急成長をとげているだけあり、サブスクというサービス自体にはたくさんのメリットがあります。

ただ、問題は「そのメリットをあなたが受けることができる（できている）のかどうか？」ということです。

まずは一般的なサブスクのメリットを整理し、あなたが「そのサブスクをやめたほうがいいかどうか」について、検討するポイントを解説します。

選んだり、購入する時間を省略できる

サブスクは、選んだり、購入する手間や時間を省略できます。

例えば、動画配信サービスでは、映画やドラマ、アニメなど、さまざまなコンテンツを定額で視聴することができます。

そのため、レンタルや購入の時間を省略し、好きなときに好きなコンテンツを視聴することが可能です。

しかし、洋服や食料品など、あなたが選ぶ過程や購入する時間を楽しめる場合は、この点がメリットにならないので、サブスクはおススメできません。

初期費用を抑えられる

高価な商品やサービスでもサブスクなら月額料金で利用できるため、初期費用を抑えることができます。

しかし、長期的に利用する商品やサービスの場合、結果的にはサブスクの方が購入するよりもコストがかさむこともあります。

自分の利用頻度や期間、また現在の財力を考え、コスパをしっかりと評価するようにしましょう。

自分の知らない世界に触れる機会が得られる

サブスクは、新しい趣味や興味を広げるチャンスです。

例えば、映画や書籍のサブスクで、普段は選ばないジャンルに触れることができます。

しかし、情報過多になり、本当に興味のあるものを見失ってしまうリスクもあります。

「時間があったらやろう！」という気持ちで申し込んだものは、結局あまり利用できない場合がほとんどです。あなたの限りある時間の中で、優先順位をしっかりと決めた上で、サブスクを厳選して利用することが大切です。

モノを所有しなくてよい

モノを所有しないということは、管理するためのスペースや処分の手間、好みの変化や流行へ柔軟な対応など、さまざまなメリットがあります。

ただ、その半面、自分の所有物にはならないので、「自分のものにしたい」という気持ちがある場合は、サブスクはおススメできません。

サービスによっては、利用してみて気に入ったら購入できるものもありますので、購入したい場合は、そんなサービスを選ぶと良いでしょう。

使いたい放題利用できる

サブスクは決められた上限までサービスを使い放題で楽しむことができます。

しかし、興味や知識、時間などにより、実際には全ての機能やコンテンツを利用できないことも多くあります。

「あれも使うかも…」と必要以上に多くのサブスクを契約してしまうと、無駄な出費となる可能性があります。足りないと感じたときに初めてサービスの拡大を検討すれば十分です。

認知バイアスを理解し、サブスクを「やめたほうがいいか」を考える

サブスクを選ぶときや継続を考えるときには、私たちの脳では「認知バイアス」が働いています。

認知バイアスとは、物事の判断が、直感やこれまでの経験にもとづく先入観によって非合理的になる心理現象のことです。

そんな合理的でない認知バイアスの影響を理解し、賢い選択をするために、サブスクに関連する主な認知バイアスについて解説します。

現状維持バイアス

「現状維持バイアス」とは、変化を避けて現状を維持する心理傾向のことです。

現状維持バイアスにより、現在契約中のサブスクはやめにくい心理状態となっています。そのため、実際にあまり使っていないサブスクでも「将来的には利用するかも…」と言い訳を考える傾向があります。

もし、あなたも「今はあんまり使ってないけど、将来的には使うし…」と考えた場合は、それは現状維持バイアスによる言い訳ですので、本当に必要なサブスクなのかをよく考えるようにしましょう。

メンタル・アカウンティング（心の会計）

「メンタル・アカウンティング（心の会計）」とは、お金の出所や用途によって、その価値や判断が変化する心理現象のことです。

サブスクの支払いは、毎月決まった日に自動的に引き落とされることが多いため、利用者は、毎月の支払い額を意識しづらく、メンタル・アカウンティングの影響を受けやすくなります。

もし、今現在使っているサブスクを継続するかどうか悩んでいる場合、今の利用頻度と利用料金をもう一度確認し、費用対効果を明らかにすることが大切です。

また、「娯楽費は〇〇円まで」と予算を決めている場合も同様に、メンタル・アカウンティングの影響を受け、決めた予算内であれば、利用頻度が少ない場合であっても利用してしまいやすくなりますので、ご注意ください。

損失回避バイアス

「損失回避バイアス」とは、損失を避けることを優先する心理傾向のことです。

人は、この認知バイアスにより、同じ金額の利益よりも損失を回避する方が価値があるように感じます。

サブスクの場合、初期投資が少なくなるため、お得に感じる傾向がありますが、長く使用するものである場合、実は損する場合があります。

「なんか安く感じる…」というのは、損失回避バイアスの影響の可能性があります。どれくらいの期間使う見込みなのかを考えて、その期間でのコスパを考えるようにしましょう。

アンカリング効果

「アンカリング効果」とは、最初に提示された情報に基づいて判断を下す心理傾向のことです。

定価が提示された後にサブスクの料金を見ると、とてもお得に感じます。しかし、本当にお得かどうかは、利用する期間によりますし、そのサービスの使いやすさや機能などからも考える必要があります。

そのサブスクが本当にお得なのかを的確に判断するために、サービスの内容にも目を向けましょう。

【まとめ】「サブスクをやめたほうがいいか」を考えるポイント

損をしない適切な判断をするために、サブスクについて考えるべきポイントは次のとおりです。

最近、サブスクはさまざまなサービスに急激に拡大しています。

その理由は、「ユーザーにとって使いやすく便利だから」ということと、「企業も儲かるから」ということがあります。

なぜ企業が儲かるかというと、この記事で解説した認知バイアスにより、利用者が損をしやすい仕組みだからです。

企業は儲かるので、当然力を入れますよね。

ただ、そうは言っても、サブスクはめちゃくちゃ便利！

ですので、認知バイアスを理解した上で、あなたがガシガシ利用するサブスクに絞って申し込みするのがおススメです。

ぜひサブスクをうまく活用して、人生を豊かにしてください！

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モテる服装については、別の記事で紹介していますので、気になる方はこちらもご覧ください。
「ファッションがわからない男性のための正しい服装ガイド【モテ服とは】」

atta-kai

認定心理士/元公務員/心理学ブロガー

学生時代に心理学を学び、様々な場面で自らを実験材料にして臨床実験を行いました。
そのときの実験結果やその後出会った「進化心理学」や「脳科学」をもとに、「ココロをうごかす」方法を発信します。