「優しい男性がモテない」理由を心理学で解説|女性が求める本当の優しさとは?


優しくしてるのにぜんぜんモテない…

優しい人がタイプって言ってたのになぜ…
もしあなたがこのような悩みを抱えているなら、「優しさ」の解釈が間違っている可能性があります。
実は、科学的な研究によって「優しい男性がモテる」という常識は間違いであることが証明されています。

それどころか、優しい男性は女性から魅力を感じられにくいという衝撃的な事実も…
本記事では、恋愛心理学の観点から「女性が本当に求める優しさ」について詳しく解説します。
この記事を最後まで読んでいただければ、あなたの恋愛に対する考え方が大きく変わるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
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優しいのにモテない男性の共通点とは?

多くの男性が「優しくすれば女性にモテる」と信じていますが、これは大きな誤解です。
優しいのにモテない男性には、主に次の5つの共通点がよく見られます。
- 何でも受け入れてしまう:相手の要求を断れない
- 自分の意見を言わない:「何でもいいよ」が口癖
- 決断を相手に委ねる:責任を回避する傾向
- 見返りを期待している:優しくした分の見返りを求める
- 表面的な親切ばかり:本質的な思いやりに欠ける
これらの行動は一見優しく見えますが、実際は女性から「頼りない」「つまらない」「器が小さい」と評価されてしまう原因となってしまうのです。
科学的研究が証明:優しい男性は実際にモテない


でも、優しい男性がモテるのは間違いないんでしょ?
残念ながら、学術的な研究の結果では『優しい男性がモテるとは言えない』ことが示されています。
とある研究では、「優しさ」を「相手の気持ちを理解し、関係に時間や労力を投資する意欲の高さ」と定義し、男女それぞれのモテとの関係を調べました。
その結果、
- 男性の場合:「優しい女性」に強く惹かれる
- 女性の場合:「優しい男性」に惹かれる傾向は見られない。さらに、男性を優しいと認識した場合、その男性には魅力を感じなくなる傾向まで確認された
つまり、男性の優しさはモテに直結しないどころか、むしろマイナスに働く可能性もあるということが科学的に証明されたんです。

この研究結果から言えることは、多くの男性が信じている「優しくすればモテる」という前提自体が間違っているということなんです。
女性が「優しい人が好き」と答える本当の理由


でも、なんでこんな誤解が生まれるの?
その理由は、女性の回答の裏に隠された真実にあります。
建前と本音の違い
確かに女性に「好きな男性のタイプは?」と聞けば、

優しい人!
という答えが返ってくることが多いです。
しかし、この回答の裏には女性の社交性の高さが隠されています。
女性はこのような質問に対して、「ルックスや年収」と直接的に答えるよりも、「優しさ」と答えるほうが角が立たないことを知っているのです。
つまり、これは社交的な建前の回答である可能性が高いということです。
女性の本能的な評価基準
また、実際にパートナーとなった後には優しさを魅力的だと評価します。
しかし、女性は男性が恋愛対象となるかどうかを判断する際は、以下の本能的な基準で瞬時に判断します:
- 「良い遺伝子を持っているか」
- 「子どもをつくる能力があるか」
これらは生殖本能に基づいた評価基準です。
そして、単なる「優しさ」は「子どもを育てる能力」や「ともに生きていくのに必要な能力」を示すものであり、優しさが魅力的に映るのは、生殖本能によって恋愛対象と認められた後になります。
- 第一段階:良い遺伝子・生殖能力の評価(本能的判断)
- 第二段階:子育て能力・パートナー適性の評価(優しさが評価される)
そのため、優しさを求めること自体は嘘ではないですが、まずあなたが「優秀な遺伝子」を持っていることを示すことができなければ、いくら「優しさ」があっても恋愛対象として見られる可能性は低いということなのです。
恋愛初期に評価される「優しさ」とは ?


じゃあ、出会ってすぐのまだ関係が浅い段階では優しさは必要がないってことなの?
アプローチの段階において優しさが直接的に評価されにくいとお伝えしましたが、まったく評価されないのかというとそうではありません。
というのも、女性は「強さ」を「優しさ」と誤って解釈している場合があるからです。
具体的には、自信や余裕を持ち、主体的に行動できる強い男性が示す振る舞いが「優しさ」として受け止められることがあります。
例えば、
- 「頼りがいがある」
- 「決断力がある」
- 「守ってくれる」
これらの『強さ』を含んだ行動が、結果的に『優しい』と感じられるということです。
ストックホルム症候群に見る心理メカニズム
これが出てしまう例として、「ストックホルム症候群」と呼ばれる現象があります。
ストックホルム症候群(Stockholm Syndrome)は、人質や被害者が自分を脅迫または虐待している人に対して共感や愛情を抱く心理的現象を指します。
この用語は、1973年にスウェーデンのストックホルムで起きた銀行強盗事件で、人質たちが犯人に同情的な態度を示したことから名付けられました。
この現象は、人質が自分の安全や生命を守るために、犯人との関係を改善しようとする心理的な防衛機制の一形態として理解されています。
ストックホルム症候群は、人質状況だけでなく、家庭内暴力や虐待的な関係など、他の状況でも見られることがあります。
この症候群には以下のような特徴があります:
1.人質や被害者が犯人に対して肯定的な感情を持つ。
2.被害者が犯人の行動を正当化しようとする。
3.被害者が自分の安全を犯人に依存していると感じる。
4.被害害者が自分の虐待者に対する同情や愛情を表現する。
このように、そこで強い(立場が高い)相手に対して、生存のために『安心感』や『優しさ』を見出す本能が人間には備わっているのです。

つまり、恋愛初期の段階では「優しさ」そのものよりも「強さから出る優しさ」が評価されるということなんです。
女性から魅力的に感じられる優しさの3つのポイント

女性から魅力的に捉えられる『優しさ』とは、「強さから出る優しさ」です。これは「自分の信念があるから優しい男性」とも言い換えられます。

「強さから出る優しさ」とは、なんでも受け入れてくれるというような単に表面的な親切さや甘やかしではなく、自分の信念を持ち、強い意志から生まれる優しさを指します。
自分の軸をしっかり持ちながら相手のことを思いやる姿は、心の余裕や包容力、そして自信のあるしぐさや立ち振る舞いに現れ、それが魅力的に映るのです。
そんな強さから出る優しさについて、具体的に3つのポイントで詳しく解説します。
- すべてを受け入れるのではない
- 自分の資源を分け与える
- 責任を放棄しない
①すべてを受け入れるのではない
まず1つ目は、「優しさとはすべてを受け入れることではない」ということです。
多くの男性が、「何でも受け入れることが優しさだ」と勘違いしています。
しかし、「強さからくる優しさ」を持つ男性は無条件にすべてを受け入れることはなく、相手の意見や感情を尊重しつつも、不健全な要求や不適切な行動に対しては、明確な境界線を引くことができます。
ですので、
- 相手のわがままや甘えをただ受け入れるのではなく、それが相手のためにならないと判断すれば、毅然とした態度で拒否する
- 共感を示しながらも、相手のネガティブな感情に引きずられたり、過度に感情移入して自分を見失ったりしない
という態度を示すようにしましょう。
②自分の資源を分け与える
2つ目は、自分の資源を分け与えることです。
本当の優しさとは、自分が持っているものを相手のために使うことになります。これは、自分の持つ時間や知識、経験、感情などの「資源」を惜しみなく他者に分け与える姿勢として現れますが、単なるお節介ではなく、自己肯定感と心の余裕があるからこそできることになります。
ただし、見返りを期待してはいけません。
- 「こんなに優しくしているんだから彼女はきっと喜んでくれるはず…」
- 「こんな高価なプレゼントをあげたんだから、絶対好きになってくれるだろう」

このような考えからの行為は、一見相手のためかもしれませんが、実際は相手にもお返しを求め、結果的に自分の欲求を満たすための手段になっています。
そしてこのような行動は相手にも伝わり、「器が小さい」「何かを企んでいる」「裏がある」という印象を相手に与え、警戒感や不快感、不信感を抱かせる可能性があります。
③責任を放棄しない
3つ目は、責任を放棄しないことです。
「強さからくる優しさ」は、自分の言動がもたらす結果に対して責任を放棄しない姿勢が伴います。これは、無責任な優しさや、見て見ぬふりをする優しさとは正反対のものです。
よく自分で決めることを避け、常に相手に判断を委ねる人がいますが、これは自分が決めた決断に責任を負いたくないという心理があります。

このような人も世間では「優しい人」と評価されることがありますが、これは優しさではありません。むしろ相手に責任を押し付ける「支配的な行為」だといえます。
本当に優しい男性は、自分が決めたことに対してきちんと責任を取ります。
「責任から逃げず相手のことを真剣に考える」、これこそが強さからにじみ出る『本当の優しさ』なのです。
絶対避けるべき「弱さからくる優しさ」4つのNG行動

「弱さからくる優しさ」とは、相手のためでなく自分のための優しさです。このような優しさは女性に魅力的に映らないばかりか、むしろマイナスの印象を与えかねません。
以下の4つのNG行動は絶対に避けましょう。
- 自分のリスクを減らすための優しさ
- 芯がなく、女性の言いなりになる優しさ
- 見返りを期待する優しさ
- 自分本位の優しさ
①自分のリスクを減らすための優しさ
自分のリスクを減らすための優しさとは、例えば、相手に断られるリスクがないように相手に合わせたり、委ねるような行為のことです。
これらは一見優しいように見えますが、実は「弱さ」の表れになります。というのも、この種の優しさは相手のためというより、実際は自分が傷つくリスクを減らすことが目的の行為だからです。
しかし、その真意を女性も見抜いており、このような態度をとる男性は「頼りない人」や「つまらない人」と感じ、魅力を感じることはありません。
②芯がなく、女性の言いなりになる優しさ
この種の優しさは、自分の意見や価値観をしっかりと持たず、ただ相手に合わせているだけです。
例えば、
- 「何でもいいよ」
- 「君の好きなようにしていいよ」
と常に相手の意見に従う態度がこれにあたります。
この姿勢は、一見すると相手の気持ちを尊重しているように見えますが、実際は決断力がなく、責任を回避しているだけです。
そして、女性は、このような態度をみせる男性からは格下感を感じ、本能的に恋愛感情をいだくことはありません。
③見返りを期待する優しさ
これは、相手からの反応や報酬、代償などを期待して行う行為になります。
例えば、
- 「こんなに優しくしているんだから、彼女はきっと喜んでくれるはず」
- 「こんな高価なプレゼントをあげたんだから、絶対好きになってくれるだろう」
といった考えからの行為です。
これらの行動は相手のための行為ですが、実際は相手にもお返しを求めており、結果として自分の欲求を満たすための手段になっています。
そして、このような態度は「器が小さい」「何かを企んでいる」「裏がある」という印象を相手に与え、警戒感や不快感、不信感を抱かせる可能性があります。
そのため、あなたが優しさを示すような行為を行ったとしても、「相手がなにかしらのポジティブな反応をしてくれたらラッキー!」ぐらいの感覚で接するようにしましょう。
④自分本位の優しさ
自分本位の優しさというのは、相手の立場や気持ちを考えずに「これは絶対相手が喜ぶはず」と自分の基準のみで判断し、行った行為のことです。
「余計なおせっかい」や「一方的なアドバイス」がこれにあたります。

気になる相手にはついついやってしまう行動です…
ですが、これらの行為は相手のことを顧みず、実際に自分の価値観を押し付けているだけです。
そのため、このような態度をとる男性は「自分勝手な人」や「めんどくさい人」という存在となり、距離を置かれる要因となります。
一般的には、女性は話を聞いてくれるだけで「存在を認めてもらえた」と感じる傾向があります。そのため、このような場合は、おせっかいやアドバイスではなく、まずは相手の話を聞くことが女性が魅力的に感じる優しさになるのです。
まとめ:本当にモテる優しい男性になる方法

ここまで「優しさ」に対する男性の誤解を解説しました。
ですが、ここで重要なのは、優しさそのものが悪いというわけではないということです。
むしろ、優しさは人間関係を深めていくのに重要な要素となります。

恋愛においては、優しさの使い分けが重要なんです。
そのため、今回紹介したポイントやNG行動に注意するようにしましょう。
- すべてを受け入れるのではない
- 自分の資源を分け与える
- 責任を放棄しない
- 自分のリスクを減らすための優しさ
- 芯がなく、女性の言いなりになる優しさ
- 見返りを期待する優しさ
- 自分本位の優しさ
恋愛における「優しさ」とは、単純に相手の要求をすべて受け入れることではありません。自分の信念を持ち、強い意志から生まれる優しさこそが、女性を魅力的に感じさせるのです。
今回紹介した内容を理解し、あなたも本当にモテる優しい男性を目指してみてください。
あなたの恋愛に対する考え方が変わり、より良い人間関係を築けるようになることを願っています。


