恋愛できない理由は人間不信?その心の壁を乗り越える方法【心理学解説】
人を信じることができない…
そんな場合は、恋愛が難しいですよね。
人間不信になる原因は人によってさまざまであり、恋愛したくても踏み出せないというのは本当に苦しいことです。
ただ、恋愛にはどうしても信頼関係が必要ですので、どちらか一方でも心を開かない場合は、関係は進展しません。
ですので、人間不信に向き合って対処する必要があります。
この記事では、人間不信になる理由やその克服方法を、心理学や脳科学の知見を活かして解説します。
「人間不信を克服して、心から人を愛するができるとあなたは幸せになれる」と私は強く思っていますので、ぜひ最後までご覧ください。
人間不信となる理由とは
人間不信に陥る実際の理由は多種多様ですが、信じたり、頼ったりした人に裏切られた経験により、人を信用できなくなることがまず挙げられます。
また、学校などでのいじめや悪意により他人を信じられなくなっている場合もあります。
そのように心を傷つけられた場合、潜在意識は顕在意識に対して警告のメッセージを発します。
人を信じてはいけない!
そのメッセージを受けた顕在意識では、
何か企んでいるに違いない…
本音は出さない方が良いぞ…
と疑い深くなったり、感情を隠すようになります。
それが人間不信に陥るメカニズムです。
人間不信は心を守る行為だから仕方がない
じゃあ、人間不信は悪いことだね…
そんなことはなく、人間不信は必ずしもダメな行為というわけではありません。
なぜなら、それは「心を守る行為」だからです。
人間不信というのは、潜在意識の中で「人を信じると心が傷つく」という経験から得た「心を守るためのパーソナリティ」といえます。
このことは、性格の内向性と同様です。
脳科学では、日常生活における刺激に対して、鈍感な人は性格が外向的になり、敏感な人は性格が内向的になるとされている。刺激に鈍感であれば刺激を求める行動をとるようになるし、敏感であればそれ以上刺激を求めることはなくなる。
つまり、過去の苦しい経験から、人との付き合いや恋愛などに対して感覚が敏感になっており、人との接触を拒否するという心の反応が人間不信ということです。
ですので、人間不信になっていることは、自分の心を守るための、いたって普通の反応なんです。
恋愛は本能的な働きだから人間不信が苦しい
人間不信の人にとっては、「恋愛ができない」ということがつらく、苦しく感じてしまいます。
というのも、人間の根本的な本能として、生殖本能が備わっており、その本能的な行動として恋愛があるからです。
そのため、人間不信の人の潜在意識の中では
生殖本能 VS 心を守る行為(人間不信)
という対立が起きます。通常の状態であれば、
生殖本能 < 心を守る行為(人間不信)
と、心を守る行為が勝ちますが、実際に異性と接したときには、生殖本能からの強いメッセージも受け取ってしまいます。
恋愛においては、潜在意識内での対立構造があり、それぞれから矛盾するメッセージを受け取ってしまうため、苦しくなります。
人間不信でも恋愛する方法
人間不信でも恋愛することはできるの?
人間不信でも恋愛する方法は、「生殖本能」を優位にすることです。
つまり、人間不信の人の潜在意識の中で優位になっている「心を守る行為(人間不信)」を逆転し、「生殖本能」を優位とすることで恋愛にのめり込むことができます。
生殖本能 > 心を守る行為(人間不信)
それには、当たり前ですが、次の2つしかないです。
それぞれの方法について、解説します。
生殖本能を強くする
生殖本能には「テストステロン」の分泌が関係します。
いわゆる「性欲」「性衝動」は、テストステロンの作用です。異性を惹きつける体臭と言われるフェロモンを発生させて、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やします。そして、骨盤神経に作用して勃起を起こすなど、男性がセックスを行うために必要な「興奮」「勃起」などのスイッチを次々と立ち上げて行くはたらきがあるのです。
男性の5~10%と、わずかながら女性も男性ホルモンを分泌していますが、男女にかかわらず、テストステロンは人間自身が分泌する、最も自然で強力な媚薬であり、天然の催淫薬なのかも知れません。
テストステロンの分泌を阻害する要因は、「加齢」「ストレス」「生活習慣」「肥満」「病気」などです。
そして、テストステロンの分泌を促すのは、主に次の3つです。
- 運動
- ストレスを溜めない
- バランスの良い食事
健康的な生活が性欲を高めるのに効果的ということ!
テストステロンは、女性も卵巣でつくられ、女性ホルモンの素になります。
健康的で規則正しい生活を行い、テストステロンの分泌を促し、生殖本能を強く後押しするようにしましょう。
人間不信を弱くする
潜在意識は、人間不信について、脳のブレーキ機能を働かせることで恋愛感情を抑えようとします。
人間不信の人は、この脳のブレーキ機能により、
この人は信用できないんじゃない?
と考えてしまい、恋愛感情を制御します。
そのため、このブレーキ機能を弱める必要があります。
その方法として、具体的には次の4つです。
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 多様な価値観に触れ、想像力を鍛える
- アルコールの力を利用する
- オキシトシンの分泌を促す
それぞれを具体的に解説します。
小さな成功体験を積み重ねる
人間不信は、潜在意識の働きにより、人を信じられなくなることです。
本当にすべての人があなたを騙したり、裏切ったりするわけではなく、潜在意識がみているのはただの妄想です。
ですので、それが妄想であることを潜在意識に知らせるために、無理のない範囲で徐々に異性と接してみてください。
その小さな成功体験により、潜在意識は「人を信じても良い」と感じることができます。
多様な価値観に触れ、想像力を鍛える
潜在意識の妄想による人間不信は、潜在意識に想像力が欠けているということでもあります。
そのため、潜在意識の想像力を鍛えることが効果的ですが、その方法として、「多様な価値観に触れる」ことが有効です。
いきなりたくさんの人に会うっていうのは難しい…
ですので、まずはあなたが「楽しいと感じること」や「好きなこと」という世界を広げるように意識してください。
そうすると潜在意識は考え方が柔軟になりますし、「楽しいこと」や「好きなこと」を通じて人と接する機会も増えます。
多様な価値観に触れることにより、あなたが体感する世界が広がり、出会う人も増え、少しずつ成功体験が積みあがっていきます。
アルコールの力を利用する
脳のブレーキ機能を弱める方法として、「アルコール」の力を利用するもの一つの手です。
酔いは脳を麻痺させますので、潜在意識から指令を受けた脳の働きを鈍くするのにアルコールは効果的です。
酔った勢いで「告白してしまった」や「肉体関係を持ってしまった」というのはよくある話ですが、もともと持っていた「そうなりたい」という思いを脳がブレーキをかけて制御していただけということです。
ただし、まともな判断力を失うほど酔ってはダメです!
気になる相手と会う前に一杯のお酒を飲んでおくなど、少しだけアルコールの力を借りて脳のブレーキを弱め、成功体験をつくってみてください。
オキシトシンの分泌を促す
オキシトシンは「愛情ホルモン」ともいわれ、オキシトシンにより愛着が生み出されます。
そのため、オキシトシンが分泌されると人を信じやすくなります。
オキシトシンの分泌を増やすには、例えば次のような方法があります。
- 人に親切にする
- 人にプレゼントをする
- さりげなくスキンシップをする
- ストレスを溜めないようにする
体内でのオキシトシンの量を増やし、人を信じるためのハードルを低くしましょう。
まとめ
何度も言いますが、人間不信は潜在意識が作り出したものです。
そのため、すぐに解決できることではありません。
しかし、恋愛においては、ぜひ人間不信を克服してほしいと強く思っています。
- テストステロンの分泌を促す
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 多様な価値観に触れ、想像力を鍛える
- アルコールの力を利用する
- オキシトシンの分泌を促す
私があなたに「ぜひ人間不信を克服してほしいと強く思う」理由は、人を愛することでも分泌されるオキシトシンの効果がすごいからです。
オキシトシンは、幸福感や癒し、安心感をあなたにもたらします。それだけでなく、記憶と学習能力の向上や免疫力を高めるという実験結果もあります。
このオキシトシンの効果は、あなたの人生を豊かで幸福なものにします。つまり、人を愛することはあなたを幸せにするということです。
ぜひ人間不信を克服し、幸せへの第一歩を踏み出してください。
人との関係を深めるための共感力については、別の記事で解説していますので、共感力を身につけ、関係性を深めたい方はこちらもご覧ください。
「共感力がない男は恋愛で失敗する!その理由と解決策」