ビジネス×心理学

費用・時間・労力を無駄にしない!伝わる動画にする心理学的手法【5選】

attakai
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皆さん、 YouTubeは楽しんでいますか。

ビジネスの世界では、動画の時代が来たとよく言われていますが、これは、通信環境や動画配信サービス等のインフラ環境が整い、YouTubeなどのSNS利用が加速しているからです。

YouTubeを見ていても、いろんな企業の広告が流れてきますよね。
あなたも体感しているとおり、動画はすぐ身近にあり、いろんな広告が動画になっています。

ではなぜ、いろんな広告媒体が動画に置き換わりが進んでいるのか。

それは、理解のしやすさ情報量の多さです。

相手にわかりやすく多くの情報量を届ける動画は、魅力的なマーケティングツールですよね。

じゃあ、さっそく動画作成をしよう!
といって、ただ普通に動画にして情報を流しても、何も起こりません。誰にも刺さらず、たくさんのコンテンツの中に埋もれ、その動画作成にかかった費用と時間、労力を無駄にするだけです。

この記事では、あなたの動画が的確に視聴者の心に伝わるために必要な心理学的テクニックを紹介します。

この記事を読んで、視聴者のココロをうごかし、チャンネル登録いいね評価をゲットしたり、売れる超一流のマーケターになってください。

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動画で伝える理由

ヴァージニア大学のステファン・ウォーチェルは、「河川の汚染を防ぐためには、住民は責任をとるべきだ」ということを説得するメッセージを伝える方法として、テレビ、ラジオ、文書の3種類を用意して、その受け入れ度を比較する実験を行いました。

メッセージの送り主テレビラジオ文書
嫌われている人3.685.746.37
好かれている人10.168.507.20
受け入れた割合

この結果から、好かれている人からのメッセージはより好意的に感じる反面、嫌われている人からのメッセージはより嫌悪的に感じることがわかります。

やっぱり動画(映像)の影響力は強いんですよね。その理由として次のことが考えられます。

視覚動物としての人間

人間は視覚動物と言われています。

哺乳類のほとんどは世界を「二色」で見ていますが、ヒトやゴリラが見ている世界は「三色」。
そのため、ほかの哺乳類と比べ、視覚から得られる情報量は圧倒的に多くなっています。

ただ、反対に、その他の感覚から得られる情報は少なくなってしまっています。
そのため、人は視覚から得られる情報に依存するようになり、実際に脳の神経回路の約7割程度は、視覚からの情報処理に当てられています。

視覚からの情報は、人間の脳にとって最も重要な情報源なのです。

本能的行動

進化心理学的観点から言うと、脳は、人間がサバンナで生活していたときから進化していません。そのため、本能の部分では、現実と映像の区別がついておらず、動画をみても、目の前の現実で起きていることと錯覚しています(もちろん顕在意識では理解しています)。

また、サバンナで生き抜くには、未然に危険を察知する必要があります。そのため、周囲の「動き」に対して細心の注意を払い、自分を取り巻く状況の変化に敏感になる本能があります。

ボーッと考え事してたら、空を飛ぶ飛行機や海の波打ち際を見ていた…
というように、日常生活の中で無意識的に動くものに対して目が奪われてしまいますが、それはこの本能のためです。

あなたが動画をずっと見てしまうのは、この本能のせいかもしれません。

認知特性

認知特性とは神経心理学で言われる言葉で、外界からの情報をその人がどのような方法で記憶や理解するのかということです。
これは、誰もが同じように理解するわけではなく、人それぞれ違うという特徴があります。

医学博士で医師の本田真美先生は、認知特性を細かく見ていくと6つに分類できるとし、次のようにまとめました。

【視覚優位者】写真(カメラアイ)タイプ:写真や絵など二次元で考える
【視覚優位者】三次元映像タイプ:空間や時間軸を使い三次元で考える
【言語優位者】言語映像タイプ:文字や文章を映像化して考える
【言語優位者】言語抽象タイプ:文字や文章を図式化して考える
【聴覚優位者】聴覚言語タイプ:文字や文章を音として情報処理する
【聴覚優位者】聴覚&音タイプ:音色や音階など音楽的イメージを脳に入力する

あなたがよく見るYouTubeの動画を思い出してみてください。
その動画では、映像テロップ音声で内容を伝えていますよね。

それはつまり、視覚優位者には映像、言語優位者にはテロップ、聴覚優位者には音声と、すべての認知特性の人にもリーチできるものとなっています。

さまざまな方法で情報を届けることができるという強みにより、動画は理解しやすいツールであるのです。

伝わる動画にする心理学的手法【5選】

情報を届けるのに動画は莫大な威力を発揮することは、理解いただけたと思います。

次にその威力をさらに強力にするためのテクニックや注意点を心理学的視点から紹介します。

単純接触効果

単純接触効果とは、接触する機会が増えると、その相手やモノに対して親しみが増す効果のことです。これは、人やモノだけでなく、音楽や香りなど、感覚的なものに対しても効果を発揮します。

そのメカニズムは諸説ありますが、進化心理学的見地から考えるとスッキリします。

進化心理学では、ヒトの脳はサバンナの中を生きているときから変わっていないと考えています。
サバンナではエネルギーとなる食糧の確保が容易ではないため、エネルギーの消費をできるだけ抑えようとします。その省エネ作戦の一つが単純接触効果です。

「初めて会った人が信頼できるのか…」、「初めて見るモノが安全なのか…」
それを確認するためには、多くの情報処理作業が必要となり、脳では多くのエネルギーを必要とします。

その省エネ化を図るために、会ったことがある人や使ったことがあるモノは好意的にとらえるようにシステム化されたのです。

また、人の脳は、本能の部分で現実と映像の区別がついておらず、動画を見ても、目の前の現実で起きていることと錯覚しています。

そのため、動画には単純接触効果による影響力が強くなるのです。

ただし、注意点もあります。
それは、最初に嫌われてしまうと、単純接触効果により、接触回数が増えれば増えるほどより嫌いになっていくということです。

ヴァージニア大学のステファン・ウォーチェルの実験を紹介しましたが、嫌われている人からの動画のメッセージはより嫌悪的に感じていることがわかっています。

動画は初見が肝心!
ということで、自己紹介動画やブランディング動画は、好印象なイメージを持たれるようにしましょう。

また、商品紹介動画は

  • 動画の中で商品を何度も映し出す
  • 視聴者が身近に感じることができるように、商品の実際の使用シーンを映し出す
  • 視聴者に共感してもらい、好意を持ってもらうように、商品にストーリーを与える

ということを意識し、単純接触効果により商品に対する好意を育てていきましょう!

ピークエンドの法則

ピーク・エンドの法則とは、「人は、感情が最も高まったときの印象と最後の印象だけで全体的な印象を判断する」という法則です。

動画の評価は、感情が高まるポイントと最後の印象によるということですね。

つまり、あなたの動画が「いいね」評価がもらえるかどうかは、クライマックスエンディングでどれだけ好印象を与えることができるかということ。

具体的なポイントとしては、クライマックスでは、感動、笑い、やる気など、視聴者に何らかの強い感情をかき立てさせることを意識しましょう。

また、エンディングでは、笑いの要素を入れることができたら最高です。
笑いは幸福感を増したり、脳を活性化させることが脳科学や心理学の世界で立証されていますので、笑いがあれば、あなたの動画を印象良くとらえてもらえるはずです。

ストーリーテリング

人の心は、事実よりもエピソードに動かされます。

あなたも、「この商品買ってください」といきなり言われても、すぐに買わないでしょう。
しかし、その商品が「どういう苦労で完成したのか」や「どういう思いでつくられているのか」などの背景を知れば、それに共感して買ってしまうかもしれません。

そんな動機で買ってしまったものが1つや2つはあると思います。

あなたが伝えたい内容をエピソードストーリーにして、心に伝わる動画にしましょう!

ドレス効果

アメリカのユタ州にあるウェバー州立大学のブラッド・ブッシュマンは、お願いをするのに「みすぼらしい服」、「スーツ」、「消防士の制服」の3種類の服装で、通行人に対し同じお願いを行い、その願いが聞き入れてもらえるかどうかを実験しました。

みすぼらしい服スーツ   消防士   
44%50%82%
お願いを聞き入れた割合

その結果、消防士のように権威を感じる服装のほうがお願いを聞き入れてくれる割合が高く、相手の服装を見て、言うことを聞くかどうか判断していることがわかったのです。

私たちは依頼する人の服装を見て、依頼を聞き入れるかどうかを判断しています。

そのため、動画内の服装は、権威性を意識したものにしましょう!
そうすることで、あなたが求める行動を視聴者がしてくれるでしょう!

でも、実際にどんな服を着ればいいかわからない…
という方もおられると思います。

そんなときは、白いシャツがおススメです。

私たちは「白」に好ましい印象を持っていますので、白いシャツだけで無意識的に好印象を持ってしまうのです。また、日本人は「」にも同じような印象を持っています。

白や青の服を着て得た好印象は、その後の単純接触効果により、さらなる信頼性にもつながりますので、おススメです!

ただ、アーティストとしての売り込み動画の場合は、奇抜な服装のほうがアーティストとしての才能を評価されやすいという実験結果があります。

服装は、自分が伝えたいメッセージを視聴者に響かせることができるのはどのような姿が効果的かという視点からも考えるようにしましょう!

顔からのイメージ

アメリカのニュージャージー州にあるプリンストン大学のアレキサンダー・トドロフは、選挙での当選・落選について、候補者の顔だけで予想できてしまうことを発表しました。

その当落を判断するポイントは、「有能そうな顔かどうか」ということで、その判定だけで7割くらいの確率で当たるとのことです。

これはつまり、有権者は投票する候補者を顔で選んでいるということ。

選挙という重要な決定の場面においてもそうなのですから、顔にはやはりすごい影響力があります。

また、相手のどこをよく見るかという調査では、男性は「顔」、女性は「全身」という結果があったり、はじめて見る人に対してよく見る部位の1位が「顔」であるという実験結果もあります。

視聴者が顔から受け取るイメージは、動画への評価に影響しますので、できる限り動画映えするテクニックを使ったり、編集時には気を付けるようにしましょう!

普段からのスキンケアの方法等は別の記事で紹介していますので、そちらも参考に読んでみてください。
乾燥肌におススメの洗顔方法
オールインワン化粧品おすすめランキング4選

まとめ

動画で伝える理由

視覚動物としての人間
人は、視覚から得られる情報量が圧倒的に多く、視覚から得られる情報に依存している。

本能的行動
人には、無意識的に動くものに対して目が奪われる本能が備わっている。

認知特性
動画は、視覚優位者には映像、言語優位者にはテロップ、聴覚優位者には音声と、すべての認知特性の人にもリーチできるため、理解しやすいツールとなっている。

伝わる動画にする心理学的手法【5選】

単純接触効果
人の本能により、動画には単純接触効果による影響力が強くでる。
好印象なイメージを持たれるように気を付ける。

ピークエンドの法則
動画の評価は、クライマックスとエンディングでいかに好印象を与えるかということで決まる。
クライマックスでは、感動、笑い、やる気など、視聴者に何らかの強い感情をかき立てさせることを意識し、エンディングでは、笑いの要素を取り入れる。

ストーリーテリング
伝えたい内容をエピソードやストーリーにして、心に伝わる動画にする。

ドレス効果
動画内の服装は、権威性を意識したものにする。
白や青の服は視聴者に好印象を与えやすい。
アーティスト性を売り込みたいなら奇抜な服装にするなど、自分が視聴者からどのように見られたいかという視点からも考える。

顔からのイメージ
一番見られる部位である顔からのイメージは、あなたの印象に左右し、さらには動画への評価にも影響がある。

おわりに

動画は今の時代に必須のツールです。
私も気がついたら何時間も見ちゃってたりします。

そんな動画作成には、お金時間がかかります。

それだけのものをかけてつくるからには、あなたの思いを届けて、響かせたいですよね。

今回の記事を参考にして視聴者にあなたの思いを届けてください。
あなたの動画が、あなたを成功へ導くことを願っています。

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ABOUT ME
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atta-kai
認定心理士/元公務員/心理学ブロガー
学生時代に心理学を学び、様々な場面で自らを実験材料にして臨床実験を行いました。
そのときの実験結果やその後出会った「進化心理学」や「脳科学」をもとに、「ココロをうごかす」方法を発信します。
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